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【アレルギー】シックハウス症候群はアレルギーなのか? アレルギーが悪化する?!

      2015/11/07


私たちの体は日常生活のなかでアレルギーの症状を発症しています。
日常的に花粉やダニ、動物などの影響でアトピー性皮膚炎や喘息などの症状が出ているのです。

 
最近では花粉症の患者が増えてきた事もあり、花粉によるアレルギーは今や日本国内の公害ともいえる事態に発展しつつあります。
同様に他にも目を向けてみると「シックハウス症候群」というものがあります。

 
シックハウス症候群はアレルギー体質でない人も影響を受けますが、それ以上にアトピー体質となっているアレルギー患者にはより症状が重く出る事があるのです。
つまり「シックハウス症候群はアレルギーの一種ではないか?」と考えられるわけです。

 
アレルギーとはそもそも体によって不要であると判断された物が症状によって体外に排出されようとする反応です。

 
この記事では「シックハウス症候群はアレルギー?」という事についてみていきたいと思います。

 

 
シックハウス症候群はアレルギーなのか?
 

 

シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは
シックハウス症候群を見ていくうえで、そもそもシックハウス症候群とはなんなのか見ていきましょう。

 
堺市のある保育所は民間払い下げん為、保育園を移転する事になり、仮設のプレハブ園舎を建てました。(シックハウスで労災認定 堺の保育所で全国初)
ところが、間もなく、4人の保育士を含む職員11人と、園児12人が目や鼻の痛み、嘔気・頭痛などを訴えて治療を受けました。

 
その後、仮設園舎から「ホルムアルデヒド」が検出され、この事件のように住宅や建物に使われている化学物質などが原因で、住んでいる人にいろいろな症状が起きる事をシックハウス症候群と呼んでいます。

 
WHOの定義によると、シックハウス症候群は次のような症状があると定義しています。

  • 目・鼻・咽頭の異常刺激
  • 神経毒性及び全身健康問題
  • 皮膚刺激
  • 非特異的過敏反応
  • 悪臭及び味覚異常

 
米国のEPA(環境保護局)では問題になった建物の居住住民利用者の20%に健康被害を訴えるものがあれば、「シックビルディング」として原因検索すべきとしています。

 

 

 

 

シックハウス症候群は誰にでも起きる可能性がある

シックハウス症候群は誰にでも起きる可能性がある
このシックハウス症候群は特殊な体質の人だけに起きる病気なのでしょうか?
確かに、もともとアレルギー体質の人は他の人が異常を感じない低い濃度でも症状が発生しやすい傾向が認められるようです。

 
しかし、シックハウス症候群は急性中毒や慢性中毒と同じように、ある濃度以上になると高い割合で誰にでも起きる可能性のある疾患なのです。
ある濃度以上というのは「20%以上」と言われています。

 
そのため、シックハウスを防ぐ目的で厚生労働省がVOC指針値を定めています。

 
しかし実際の建築では、この指針値を上回っている事例が相当数あるのです。
しかも、これら化学物質の暴露は数年にわたって持続すると指摘されています。

 

 

 

 

トルエンによるシックハウス症候群について

トルエンによるシックハウス症候群について
VOCの影響がどのように出るかについて、もう少し見ていきましょう。
VOCトルエンは建物の床の接着剤に使われる事が多いものです。

 
先ほど紹介した、ある保育園の事件の翌年、やはり公立保育園の民間払い下げに伴って建て替えを行った他の保育園では、VOCトルエンの濃度が、指針値を10倍以上超えているにも関わらず、そのうち下がるとの認識で堺市が開園を指導していたことがわかり大問題になりました。(大阪府堺市の湊保育園 トルエンの濃度が下がらない – 開園から9カ月半,ようやくシックハウスの原因物質を除去)

 
2002年7月、0~5歳の園児135人には診察を、保護者にはシックハウス症候群に関する問診を実施しました。
診察では眼瞼結膜充血を認める園児が43人程、また問診でも約半数の65名が何らかの体調の変化を訴えていたそうです。

 
この体調の変化を訴えたグループ(Aグループ)と、それ以外の回答を寄せた69名のグループ(Bグループ)の二郡に分けて比較をすると、体調の変化を訴える子供たちには次のような症状があったそうです。

  • 皮膚粘膜刺激症状
  • 神経症状
  • アレルギー症状

 
これは床の接着剤のトルエンが原因でしたが、張り替えなどの対策により年末になってやっと指針値以下になり、その後園児たちの異常は次第に改善していきました。
しかし今、このうちの何人かは化学刺激物質過敏症の疑いが出ています。

 

 

 

 

化学物質過敏症とは

化学物質過敏症とは
最初に、ある程度の量の化学物質と接触があるか、あるいは低濃度の化学物質に長期間繰り返して接触していったん過敏状態になると、その後きわめて微量の同じ系統の化学物質に対して過敏症をおこす事があります。

 
これを化学物質過敏症と呼びます。

 
化学物質との因果関係や発生のメカニズムについては未解明な部分が多く、今後の研究の進展が期待されている症状の一つです。

 

 

 

 

シックハウス症候群の診断

シックハウス症候群の診断
今のところ、シックハウス症候群の診断基準については確立したものはないようです。
しかし、ある専門家の意見としては次のような診断基準で一定の結果が出た場合はシックハウス症候群と考えて良いと言われています。

  • 建物に汚染物質が確認できる
  • 建物を出ると症状が改善される
  • 建物に入るとまた症状が悪化する

 
室内汚染物質、特にVOCの測定は、個人で検査会社などに依頼すると1検体で何万円もする高価な物です。
しかし無料で測定してくれるところもありますので、気になる方はまずは保健所に相談してみましょう。

 
保健所に相談してダメな場合は、建築会社に連絡して測定してもらいます。

 
その場合、夜間と同じような密閉状態で測定する事がポイントとなってきます。

 
測定する化学物質は揮発性という特性を持っているため、窓を開けて測定すれば基準値以下のデータになってしまうからです。
ただ、化学物質は建材だけでなく、衣類の防虫剤、家具、カーテン、日用品(芳香剤、殺虫剤)等からも拡散します。

 
家具のチェックも忘れずに行う事をお勧めします。

 

 

 

 

シックハウス症候群は予防こそ最良の治療である

シックハウス症候群は予防こそ最良の治療である
シックハウス症候群の治療は、何と言っても原因除去が一番です。
原因対策が遅れると自律神経症状やアレルギー症状が出るだけでなく化学物質過敏症が発生する事もあり、問題が複雑になっていきます。

 
建築会社がきちんと対応してくれない場合、消費者センターなどと相談する事も必要になります。
まだまだ、消費者保護の法的整備が不十分などです。

 
現状では、何と言っても予防が大切です。

 
シックハウス症候群を防ぐためには使用されている建材や接着剤を十分に検討し、喚起を考慮した住宅を選ぶことです。

 
先ほど紹介した保育園のケースは建築会社との間でホルマリンを発生させないという契約まで結んでいたにも関わらず、こうした事態になってしまったそうです。

 
背景には、保育園を払い下げる法人を夏に決定し、翌年の春には開園するというスケジュールで市の保育行政の財政負担を早くカットしたいという焦りがあったことが挙げられます。

 
省エネのための密閉構造と工期短縮のための速乾(揮発性の接着剤の使用)がシックハウス症候群増加の一般的な背景である事を考えれば人間らしくゆったりした環境で住宅を建てる事を選ぶことが重要です。

 

 

 

 

シックハウス症候群が引き起こすアレルギー

シックハウス症候群が引き起こすアレルギー
ここまでの話でシックハウス症候群はアレルギーそのものではなく、誰にでもかかる可能性のある症状である事、そしてアレルギーを引き起こすひとつのきっかけになるという事がわかりました。

 
シックハウス症候群はアレルギーを起す一つのきっかけと申しましたが、実際にどのようなアレルギー症状を起こすのでしょうか?
大きく分けると次のような症状が出る事が特徴です。

  • 喘息発作の悪化
  • アトピー性皮膚炎の悪化

 
それぞれの事例を見ていきます。

 

 

 

喘息発作の悪化

13歳男児。乳児期は卵アレルギー。その後卵アレルギーは改善し、喘息が時々出ていたがそれも一年以上なかった。
しかし、新居に転居してから鼻水が止まらず、目が充血し、かゆいなどの症状とともに喘息の発作が再発したそうです。

 
子供の部屋のホルムアルデヒド濃度を調査したところ0.023ppmで、ホルマリン除去装置を設置したところホルマリン濃度は測定限界以下となり、これらの悪化した喘息の症状も改善されたという事です。

 
これはVOC基準値以下でも、その人が持つアトピー体質等が関係し、症状が誘発され更には悪化してしまったケースです。

 
特にアレルギー体質を持つ人は、建物の化学物質の濃度が基準値以下でも症状を誘発しやすい事もあるので注意が必要です。

 

 

 

アトピー性皮膚炎の悪化

2歳男児。乳児期卵・牛乳・大豆アレルギーでアトピー性皮膚炎を持っている。

 
これらのアレルゲンを除去してアトピー性皮膚炎がまったく改善していたものが、新居へ転居後、湿疹症状が悪化したそうです。

 
ホルマリンパッチテストは陽性で、換気につとめ、抗アレルギー剤と漢方の併用で改善したそうです。

 
アトピー性皮膚炎が症状として出ていなかったとしてもVOCの影響によってアトピー性皮膚炎が悪化してしまったケースです。
換気によって症状が改善したことから、実際の部屋の化学物質の濃度は高くなかった事が伺えます。

 
しかし、2歳児ともなると成人の生活環境よりも低い位置で日常を過ごすことになるため、特に少量であっても部屋の下に沈殿した空気の影響が大きく出るのでしょう。
この事例でのポイントは換気により空気を循環させた事にあります。高価な除去装置を使用せずとも換気を心がける事で症状が改善される事も考えられ、更に新しい空気を体に送りこむことにもなります。(第二回:アトピーの発生を治療する②(空気は肌荒れと関係する)でも紹介)

 

 

 

 

まとめ

まとめ (2)
この記事のまとめです。
シックハウス症候群とはなんなのか?という事やシックハウス症候群の原因や症状、発症する人を見る限り、誰にでも起こる症状のようですね。

 
しかし、アトピー体質・アレルギー体質の人はシックハウス症候群の症状が出る閾値が、低いこともありアレルギー症状が悪化する事も念頭に入れるべき事の様です。

 
特に新しい建物では化学物質の濃度が部屋のなかで高くなっている事が考えられるため、新居に移転する場合は換気をするか、日常を過ごすまでに期間を少し開ける等の生活上の工夫が必要なようです。

 
シックハウス症候群は何と言っても「部屋の空気」が関係していると言えますので、部屋の換気には十分に注意し、アレルギー症状や肌荒れを悪化させないような生活を心がけたいものですね。

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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