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【アトピー性皮膚炎】ステロイド(外用剤)の副作用ってこういう事か!わかったぞ!

      2015/11/07


様々な治療で利用されるステロイドで、一昔前は最高の薬だとか悪魔の薬だとか言われていました。
現代でもステロイドは利用されていて、多くの患者を救っていると言われています。

 
特にアトピー性皮膚炎の治療では病院に行くと、ステロイド外用剤を処方される事が多々あります。

 
肌の外用薬としてもポピュラーなステロイド薬ですが、副作用について知っておき利用にあたって注意するポイントを押さえて使っていきたいものですよね。

 
主な副作用について知っておくことで、利用について正しい知識を身につけましょう。

 

 
ステロイド副作用

 

 

ステロイドとは?

ステロイドとは?
まずはそもそもステロイドとは何なのか?という事についてみていきましょう。
ステロイドとは、副腎から作られるホルモンの一つである「副腎皮質ホルモン」の1つです。
他にもステロイドホルモンと呼ばれたりもしますね。

 
ステロイドホルモンには薬として使用すると次のような効果があります。

  • 強力な抗炎症作用
  • 免疫力を抑制する

 
人の体の中では体がリラックスした時に、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)が多く分泌され、副交感神経の働きにより促進されると言われています。

 
つまり、ステロイドというのは私たちの体でも作られる物質を、炎症を抑えたり、免疫を抑える目的で薬にしたものなのです。
薬として様々な疾患の治療に使われていますが、副作用も多いため使用には注意が必要です。

 

 

 

 

ステロイドの主な副作用

ステロイドの主な副作用
ステロイドの効用は「炎症を強力に抑える」「体の免疫力を抑制する」事が挙げられました。
では具体的にステロイドを使った場合はどのような副作用が出るのでしょうか?

 
ステロイド外用薬の場合は、大きく分けると次の二つの副作用に分ける事が出来ます。

  • 局所性副作用(体の部分的に出る副作用)
  • 全身性副作用(全身に出る副作用)

 
局所性副作用というのは、ステロイド外用剤を使った所に、部分的に出る副作用のことです。

 
それに対し、全身性副作用というのは、その名の通り全身にわたって起きる副作用のことです。
全身性副作用は肌からステロイド外用剤が吸収され、ステロイドホルモンが血液に吸収される事で全身に運ばれ副作用を起こすものです。

 
では、局所性副作用や、全身性副作用にはどの様な副作用が存在するのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。

 

ステロイドの局所性副作用についてみていこう

ステロイドの局所性副作用についてみていこう
局所性副作用とは先ほども言った通り、ステロイド外用剤を使った所に出る副作用のことです。
ステロイド外用剤を使った場合の局所性副作用については次のような物があります。

  • 皮膚萎縮(いしゅく)
  • 毛細血管拡張(もうさいけっかんかくちょう)
  • ステロイド潮紅(ちょうこう)
  • 酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)
  • 口囲皮膚炎(こういひふえん)
  • ステロイド紫斑(しはん)
  • ニキビ
  • 多毛(たもう)
  • 感染症の悪化

難しい漢字には振り仮名を振らせていただきました。
更に具体的にどのような副作用なのか?という事についてみていきましょう。

 

 

皮膚萎縮とは?

皮膚萎縮とは?
皮膚萎縮というのは肌が薄くなったような状態の事を言います。
皮膚萎縮を起こした皮膚の表面には細かいしわが作られ、肌から血管が透けて見え、触ってみると薄いような感じがします。

 
ステロイドは「炎症を抑える」働きがありますが、この抑制する働きが皮膚の細胞である「皮膚線維芽細胞(ひふせんいがさいぼう)」にまで及んでしまうと副作用として皮膚萎縮が起こってしまいます。

 
「皮膚線維芽細胞(ひふせんいがさいぼう)」は肌の真皮にあり、うるおった肌を作り上げるのに必要な細胞です。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった肌の「弾力」「うるおい」をキープする成分は、この「皮膚線維芽細胞(ひふせんいがさいぼう)」によってつくられています。

 
アトピーで炎症を起こしている所に、ステロイドを使い、その効果が炎症を抑えるだけでなく「皮膚線維芽細胞(ひふせんいがさいぼう)」にまで及び働きを抑え込んでしまう事によって肌が薄くなってしまいます。

 

 

毛細血管拡張とは?

毛細血管拡張とは?
主にステロイドを長期間使い続ける事によって出る副作用です。

 
ステロイドには「抗炎症作用」があります。
炎症が起きた肌というのは毛細血管が拡張し、はれや痛み、血管が透けて見える事で赤く見え、ときに患部がリンパ液を出す事もあります。

 
ステロイドは拡張した毛細血管(つまり、炎症が起きた)を収縮させて炎症を鎮める働きがあります。

 
一見、これではステロイドで毛細血管拡張が起きる理由には見えません。
しかし、毛細血管が収縮した状態(つまりステロイドで抑え込まれている状態)が続くと、体は収縮しない様に、より毛細血管を拡張させようとします。

 
これによって毛細血管が以前にもまして拡張するようになり「毛細血管拡張」の副作用がおこってしまいます。

 
使用を続けると毛細血管が拡張し続け、元の状態に戻るまで時間を必要とします。
期間はステロイドの利用をやめて約1~2年程かかると言われています。

 
程度によってはもとに戻らない事もあると言われているので利用には細心の注意を払う必要があります。
 

 

酒さ様皮膚炎とは?

酒さ様皮膚炎
酒さ様皮膚炎は基本的に原因不明の皮膚炎とされています。
酒さの紅班に触れると熱感を感じ、さらに長く続いた紅班では肌のなかに、にニキビに似たぶつぶつ(丘疹、膿疱)が多数できることもあります。

 
原因不明とされていますが、アトピー等の皮膚炎と一緒に合併して起こる事が多い皮膚病です。

 
ステロイドを長期使用した場合や、強すぎるステロイドを用いた場合などにも同様に酒さ様皮膚炎を合併する事があります。

 

 

口囲皮膚炎とは?

口囲皮膚炎とは?
口のまわりに小丘疹、小膿疱、紅斑が多発し、時に軽度の鱗屑や痂皮(かひ)(かさぶた)を伴います。
かゆみはあっても軽度です。副腎皮質ステロイドの塗り薬の副作用の場合は、強いほてりと灼熱(しゃくねつ)感を伴う場合があります

 
ステロイドの副作用により、この口囲皮膚炎になる事があり、治療をする際はステロイド剤を中止する事になります。
治療を始めれば比較的、短期間で治癒する特徴があります。
 

 

ステロイド紫斑とは?

ステロイド紫斑とは?
ステロイド紫斑は長期間ステロイド剤を使用した場合になる事のある、ステロイドの副作用です。

 
赤い点状の皮疹が皮膚に出現したり、青黒いあざのような状態になったりします。
これはステロイドの副作用によって、皮膚の内部で毛細血管の壁が破壊され、皮下出血を起こしている時に起こるものです。

 

 

ニキビとは?

ニキビとは?
ステロイドの免疫抑制効果によってニキビが起こる副作用があります。
ステロイドによって免疫が抑えられると、皮膚の表面、内部でアクネ菌が増殖しやすくなります。

 
アクネ菌が増殖する事によって皮膚を刺激する物質が作られるようになり、毛穴がふさがったりニキビが強く炎症を起こす事があります。
治療にはステロイド剤の中止をするとともに、アクネ菌を殺菌するような外用剤を塗布したり、食事療法があります。

 

 

多毛とは?

多毛とは?
主に小児に多い副作用とされています。
ステロイド利用により、体毛が通常よりも濃くなったり、多く生えてくる症状です。
ステロイド利用をやめると時間の経過とともに改善される事が多いです。

 
主に毛細血管の拡張の改善と共に軽度になってきます。

 

 

感染症の悪化とは?

感染症の悪化とは?
ステロイドが「免疫力を抑制」する働きがある事から、細菌に対する免疫も低下します。
これにより白癬菌やカンジダ、黄色ブドウ球菌、溶連菌などに感染し、合併症を起こすことがあります。

 

 

 

ステロイドの全身性副作用についてみていこう

ステロイドの全身性副作用についてみていこう
局所性副作用に対し、全身性副作用というのは全身に起こる副作用のことです。
全身性副作用として主な物は次の様な物です。

  • 副腎皮質の機能が抑制(副腎不全、ステロイド離脱症候群)
  • 緑内障や白内障
  • 感染症にかかりやすくなる
  • 糖尿病
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 精神症状
  • 胃腸障害
  • 骨粗鬆症
  • 満月顔貌(ムーンフェイス)、野牛肩
  • ステロイド筋症(ミオパチー)
  • 月経不順、無月経

局所性副作用同様、更に具体的にどのような副作用なのか?という事についてみていきましょう。

 

 

副腎皮質の機能が抑制(副腎不全、ステロイド離脱症候群)

副腎皮質の機能が抑制(副腎不全、ステロイド離脱症候群)
大量に強いステロイド外用薬を使用しても、それが短期間であれば、副腎皮質機能は回復します。
しかし長期にわたって使い続けた場合は、副腎皮質機能が元に戻らなくなり、使用を中止する事によって、以前よりもひどい炎症を起こしてしまう事があります。

 
副腎不全とは、副腎が働かなくなっている状態で、倦怠感、関節痛、筋肉痛、 食欲不振、悪心、低血圧、体重減少、発熱などの症状がみられます。

 
ステロイド離脱症候群も副腎が働かなくなって起こるもので、発熱をはじめ、 副腎不全と似たような症状が現れます。
これらはステロイド薬の減量の速度をゆるめるなどで対策をしていきます。

 

緑内障や白内障

ステロイド薬を長期間に大量に服用すると、ステロイド白内障が起こる場合があります。
白内障とは、目の水晶体がくもって、物が見えにくくなる病気です。高齢者によくみられます。

 
視力障害を起こすほど重いものではなく、白内障の発症が理由でステロイド薬の使用を中止することはありません。 気になる症状があらわれたら、早めに眼科で診察を受けましょう。

 
一方、緑内障とは、眼球の中の水の流れが悪くなり、眼圧が高くなって視神経を圧迫し、 視野が狭くなって失明に至る危険な病気です。
服用していて目の異常を感じたら、早めに眼圧の検査を受ける必要があります。

 
治療には、点眼薬や免疫抑制薬などを使用し、重い場合はステロイド薬を中止することもあります。 網膜に病変が及ぶようになったら、レーザー治療をおこないます。

 

感染症にかかりやすくなる

感染症にかかりやすくなる
ステロイド薬が白血球の機能を低下させることで、ウイルスや細菌、微生物などの外敵と戦う力が弱まり、 感染症が起こりやすくなります。
この状態は「易感染」と呼ばれ、インフルエンザ、肺炎、結核などがあります。

 
ステロイド薬の量が多くなるほど、感染症が起こりやすくなります。 発熱、咳、息切れ、頻脈などの症状でわかります。自覚症状があれば早めに担当医に伝えましょう。

 

 

糖尿病

糖尿病
ステロイド薬を大量に投与してから2~3ヶ月後に現れることがあり、ステロイド糖尿病といいます。
血糖値を下げる働きがあるインスリンの作用を阻害するために、血糖値が高くなります。

 
日中の血糖値が高く、夕食後はあまり上がりません。また、空腹時には正常という特徴もあります。

 
予防や対処法は、ふつうの糖尿病と同じく、食事療法や運動療法が有効です。 インスリンを投与する方法もあります。医師の指示にしたがって行動してください。

 
また、糖尿病の遺伝的素因がない人は、服用量が減るにつれて糖尿病も改善されます。
しかし、遺伝的素因がある人は、真性の糖尿病になるので、インスリン治療を続けていく場合があります。

 

 

高血圧

高血圧
ステロイド薬の投与後、数日から数週間で高血圧がみられる場合があります。
これは、血液中のナトリウムを増やす作用の影響で、血圧を高めてしまうためです。
治療には降圧薬を使っていきます。

 

 

脂質異常症

脂質異常症
脂質異常症とは、コレステロールや中性脂肪などの、血中の脂肪成分が増えてくる状態をいいます。
大量の投与から1~2ヵ月後に現れます。 程度が軽ければ食事療法をおこない、重い場合は薬物療法が必要になります。

 

 

精神症状

精神症状
長期間の多量服用では、精神状態に変化が起こることがあります。
これをステロイド・サイコーシスといい、全身性エリテマトーデスで多くみられています。
一過性のもので、いずれは消えますが、向精神薬などを使用することがあります。

 

 

胃腸障害

胃腸障害
ステロイド薬を長期間服用すると、胃や十二指腸に潰瘍を発生させたり、 以前からあった潰瘍を再発させることがあります。
胃粘膜を保護する薬を併用して対処していきます。

 

 

骨粗鬆症

骨粗鬆症
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨量が減って、骨がスカスカになってもろくなり、 骨折しやすくなる病態のことです。

 
ふつうは歳をとると骨量が少なくなりますが、ステロイド薬を大量に服用している場合には、 20代や30代の若い人でも骨量が減っていきます。

 
活性化ビタミンD製剤、カルシウム製剤、骨吸収抑制薬、ビタミンK2など、 骨を守るための薬を併用して対処していきます。 ただし、高齢者では高カルシウム血症による腎障害が起こることがあるので、 注意しながら使用していきます。

 

 

満月顔貌(ムーンフェイス)、野牛肩

満月顔貌(ムーンフェイス)、野牛肩

ステロイド薬は、体の脂質代謝に影響し、顔、首まわり、肩、胴体などの脂肪が多くなります。
逆に、手足などの四肢の脂肪は少なくなります
これを「中心性肥満」といいます。

 
なかでも女性の悩みになりやすいのが「満月顔貌(ムーンフェイス)」と呼ばれる症状です。
顔が丸くなっていき美容上の問題になってきますが、一時的なものなのでいずれは元に戻ります。
食事でカロリーを取り過ぎないように管理していくことが大切です。

 
また、肩甲骨の間に脂肪がたまると「野牛肩」と呼ばれる症状が起こります。

 

 

ステロイド筋症(ミオパチー)

ステロイド筋症(ミオパチー)
ステロイド薬のたんぱく異化作用によって、筋肉の細胞成分が分解され、 筋肉細胞が線維化する病態です。
医学では「ステロイドミオパチー」と呼ばれており、ミオは「筋肉」、 パチーは「病気」という意味です。

 
腰や脚の筋肉に脱力が起こるようになり、階段の上りがつらくなるといった症状が現れます。 ステロイド筋症は、薬の服用量が減ると消失していきます。

 

 

月経不順、無月経

月経不順、無月経
ステロイド薬による下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌抑制により、 月経不順や月経そのものが停止する場合があります。

 

 
上記の症状のほか、様々な全身性症状が起こる事が確認されています。
特に長期・広範囲の利用で、強力なステロイドを用いれば用いる程、これらの症状は重く、正常な状態になるまで長い期間を要します。

 
また、年齢によっても副作用による体へのダメージが大きくなりますので特に注意が必要です。

 

 

 

 

ステロイド(外用剤)の副作用ってこういう事か!わかったぞ! まとめ

ステロイド(外用剤)の副作用ってこういう事か!わかったぞ! まとめ
この記事のまとめです。

  • ステロイドは体内の副腎で作られる「副腎皮質ホルモン」の一つです
  • ステロイドには強力な消炎効果と免疫力抑制の効果があります
  • ステロイドの初期症状には局所的な皮膚疾患などが副作用として起こる事があります
  • ステロイドの利用が長期・広範囲の利用となる事で更に副作用が大きくなることがあります

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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